肉離れ
肉離れは、スポーツの競技中に良く起こる症状で、筋肉が断裂することをいいます。部分的に断裂の場合もあれば完全に断裂してします場合もあります。肉離れは、全身のどの筋肉でも発症する可能性がありますが、太腿やふくらはぎに多く生じやすいです。主には運動のウォーミングアップ不足や筋肉の柔軟性の不足で起きます。
肉離れの鍼灸治療
肉離れそのものは時間がたてば自然治癒しますが、痛めた部分が硬いまま治ってしまったり、肉離れした部分の筋力低下が著しい場合があり、早期治療と定期的な治療にリハビリも重要です。回復していく状況を見ながら鍼灸治療の刺激量や治療頻度をその都度見ていく必要があります。
ランナー膝(ランニング障害)
以下の様な症状がある場合、ランナー膝(ランニング障害)の可能性があります。
- ランナー膝(腸脛靱帯炎)などの膝関節周辺の痛み
- すねの痛み(シンスプリント、コンパートメント症候群等)
- 足裏の筋肉の痛み・張り(足底腱膜炎等)
- 太ももの前面・後面の筋肉の痛みや張り
- アキレス腱の痛み(アキレス腱炎など)
- 股関節の痛みや運動制限
- 股関節の異常、股関節の炎症
- 腰痛、背中の筋肉の痛みや張り
- ふくらはぎの筋肉の痛みや張り
- 太もも、ふくらはぎがつりやすい
- 足関節の痛みや運動制限
- 筋肉痛がなかなか抜けない
ランナー膝(ランニング障害)の原因
経験の浅いランナーの自己流の体調管理やランニングフォームの改造、中級者・上級者の負荷の高いトレーニング、適切なケアを怠ったために起きるものなど様々ですが、そのほとんどがオーバーユース症候群(使い過ぎ)によるものです。ランニングは小さなジャンプと着地の繰り返しです。ランニングをすると、着地時には体重の2~3倍の衝撃が身体に加わります。負荷のかかり続けた足腰の筋肉は堅くなって血流を阻害したり、筋肉の小さな破壊が繰り返されることで炎症となり痛みや張りとなって現れます。基本的には熱感があればアイシングを行い、安静を保ちます。その後障害部位とそれに関係している筋肉の緊張を緩め、血流を促進する事が回復の近道です。その他、走行距離・時間・筋力・柔軟性・フォーム・靴・骨格など、様々な要因を考える必要があり、お一人お一人のお身体やライフスタイルに合わせた練習方法・効果的なストレッチ・道具の選択が必要となります。
アイム鍼灸院のランナー膝(ランニング障害)のスポーツ鍼灸治療
丁寧なカウンセリングと身体診察を行い、障害の部位・程度・種類などを特定し、目標達成のためのトレーニング方法やライフスタイルに合わせた治療計画を立てさせて頂きます。ランナー膝の場合、膝関節に大きく関係している太ももの筋肉(大腿四頭筋、大腿筋膜張筋等)に緊張がある場合が多く、それらの緊張を鍼灸マッサージ治療でゆるめて血流を促進し症状の改善をはかります。また、それに関連するハムストリング(太ももの後面)やふくらはぎスネの筋肉等も入念に治療し効果的なストレッチを行うことで相乗効果を狙います。
はりやお灸をすることで体内に「エンドルフィン」など、痛みをやわらげる物質(鎮痛物質)が生成されます。また、はりをした部分に炎症を抑える白血球が増加し、こっている部分の血流が改善されます。さらに、全身のツボを刺激し、胃の運動を促進したり、ホルモンのバランスを整えて筋肉の緊張をゆるみやすくすることもあります。マッサージの場合、筋肉のこりや張りを直接揉みほぐし血液やリンパ液の還流を促進します。体内の循環を良くすることで、疲労物質の除去が見込めます。
ジャンパー膝
一般的には膝蓋靭帯炎と呼ばれています。膝蓋骨周囲の大腿四頭筋腱や内側、外側広筋の付着部に発生する痛みを含む場合もあります。15〜25歳に発生頻度が高く、30歳以上は稀です。バレーボール、バスケットボールのようなジャンプを頻回に行う跳躍型競技(特に室内競技)のスポーツ選手に多発することからジャンパー膝と言う名称がついています。使い過ぎ症候群の典型例です。
ジャンパー膝の原因
激しいジャンプ、ランニングの繰り返しによって発生します。主に大腿四頭筋の収縮力が強く、膝蓋靭帯を牽引し、膝蓋骨を関節面に強く圧迫します。その結果靭帯の深部の炎症、循環障害、膠原繊維の変性などを起こします。ジャンプ力のある運動能力の高い選手に発生します。
シンスプリント
シンスプリントは、スポーツ活動やトレーニングなど、特にジャンプ、ランニングの際に繰り返される足関節の運動によりヒラメ筋やその筋膜が緊張し、炎症が起きて発症します。この部位の痛みを主症状とする症候群に対して、スポーツ界で一般的に用いられている用語です。
シンスプリントの原因
陸上競技、特に長中短距離のランニングや野球に多く見られ、バレーボールやバスケットボール、エアロビクスなどのジャンプを多用する種目での発生も多いです。特に女子高生に多く、高校入試の春に頻発します。
シンスプリントのバイオメカニカルな検討から、立位とランニング時におけるレッグヒールアライメント、距骨下関節の他動可動域を痛みのない群と比較した結果、シンスプリント群では内反、外反が著しく大きく、特にランニング中においてレックヒールアライメントは着床時に明らかに大きくなり、足と足関節の機能上の変化が健常群と比較すると相違があると報告されています。
シンスプリントの治療
安静と運動量の軽減
日常生活での制限はありませんが、過度の使用による消耗ですので病態の程度に応じてスポーツ活動の減量や時には中止が必要になります。整形外科外科での治療の併用をお勧めします。
筋力強化とストレッチ
筋力強化ににより過度のストレスを軽減します。またストレッチにより筋、腱、脛骨に対する負荷を弱めることが期待されます。また、足関節の柔軟性を高める事は、ヒラメ筋にかかる負荷を和らげることができます。ヒラメ筋を始めとする足関節底屈筋の筋力強化も局所へのストレスを減らすために有効です。鍼灸治療では、ヒラメ筋、後脛骨筋に対して鍼灸治療を行います。疼痛緩和の効果を期待できます。
腸頸靭帯炎
腸脛靭帯炎とは、大腿骨外顆という膝の外側の骨の隆起している部分に腸脛靱帯という骨盤から太ももの外側をつたい膝の外側についている部分が、ランニングなど膝の屈伸運動を繰り返すことによって擦られ、膝関節に衝撃が加わり、炎症を起こし疼痛が発生します。腸脛靭帯炎はランニングによる膝障害の代表でもあり、別名「ランナー膝」とも呼ばれています。腸脛靱帯は、体の中で最も長い靱帯で、骨盤の「腸骨稜」と膝外側の「ひ骨の外側頭」を結ぶ靱帯で大腿部の外側にあります。膝を繰り返し曲げ伸ばしすることで大腿骨外側か部と腸脛靱帯が擦れあうことによって腸脛靱帯炎が起こりますが、実際にどのような方がなりやすいのでしょうか。上記にもありますが、「ランナー膝」とも呼ばれるくらいですので、特に長距離ランナーに多く見られ、他にもバスケットボール、水泳、自転車、エアロビクス、バレエ等、また、O脚やX脚の方も腸脛靭帯炎が起こりやすくなります。主な原因に「オーバーユース」つまり使い過ぎが挙げられますが、腸脛靱帯炎は構造的な異常が原因で起こることがあります。たとえば、膝蓋骨と筋肉の位置がずれていたり、太ももの裏の筋肉(ハムストリング)が硬かったり、アキレス腱が硬かったり、太ももの筋肉が弱かったりというところです。なぜこれらが原因で腸脛靱帯が炎症を起こすのかというと、膝の主な動きは前後へ曲げるというものですが、実は多少の捻りや左右への動きもしておりそれによって私たちはうまくバランスをとっています。しかし、これは通常の場合で、筋肉や腱が硬かったり弱かったりすると、動きを押さえられず必要以上に捻ってしまったり、逆に硬くて捻ることが出来ず力の逃げ場がなくなってしまったりします。そうすると膝に本来かかるはずのない力が内側もしくは外側へと加わり通常であれば擦れることのない腱と骨が擦れることで炎症が起きるのです。腸脛靱帯炎はいったん症状が出ると簡単には治らないので休養をとらなければいけないのですが、十分に休養をとっても動きの改善をしなければ繰り返し症状が起きてしまいます。症状が改善されないと、日常生活にも支障をきたし似たように膝の外側が痛くなる外側半月板損傷といった症状や、膝の内側に痛みを伴う鵞足炎といった症状も出てきてしまう可能性があります。
腸脛靱帯炎の治療
腸脛靱帯炎の治療を行う場合、様々な方法があります。痛みなどの症状の種類や、発症してからの経過、今後の日程などによって治療の選択は変わってきます。腸脛靱帯炎の治療の方法としては、
- 治療により症状を改善に導くための鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療
- 治療として行うスポーツマッサージ
- 治療効果を持続・補助するためのテーピング
- 治療効果を高め、ケアとして行うためのアイシングやホットパック
- 治療・リハビリとして行う、身体に合わせたストレッチ
- その他の治療、保存療法、外科的治療
などがあります。上記の方法のどれを行うかは、専門家と相談し決定する事をおすすめします。自己診断でトレーニングを継続する事や、今までと同じケアを続ける事は、より重いスポーツ障害を招く可能性があります。まずは治療の専門家に相談し自分自身の状態を確認した上で、治療を行うかケアの方法を変えていくかなど、今後の治療計画を決定しましょう。
腸脛靭帯炎の鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療
腸脛靭帯炎の鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療は、まず腸脛靭帯周辺の筋肉の硬直を確認し、それを緩める事から始めます。腸脛靭帯に関連する、大腿筋膜張筋・大腿四頭筋・臀部の筋肉群などの状態を確認し影響を与えている部分の筋肉を鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療で緩め、腸脛靭帯の緊張をとっていきます。膝の外側に痛みが出ている事が多いので、患部にも鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療を行います。痛みの緩和と緊張の緩和を同時に行い、より良い状態に導いていきます。腸脛靭帯炎は、歩いているだけでも患部に負荷がかかり、腱と骨がこすれて痛みが発生するため一度発症すると治りにくく、日常生活やトレーニングに大きな支障をきたす場合が多々あります。ですが、鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療を行うと痛みが緩和されるだけでなく、日常生活やトレーニングを通常通り行いながら回復に向かっていくことができます。鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療の最大の特徴は、治療効果を上げながら今ある生活スタイルやトレーニング計画を変化させることなく行えるところにあります。状態によっては、運動制限を設ける場合もありますが、できるだけスケジュールは崩さずに治療を行う事ができます。また、鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療と並行してリハビリトレーニングやストレッチが必要になってきます。リハビリトレーニングを円滑に行うためにも、まずは治療を行う事をおすすめいたします。
腸脛靭帯炎改善のためのストレッチ
腸脛靭帯と周辺のストレッチ①
床に座って上体を起こし、片方の脚の膝を立て、その上にもう片方の脚を乗せます。臀部から膝にかけての筋肉をストレッチします。
腸脛靭帯と周辺のストレッチ②
床に座り片方の膝を内側に曲げます。もう一方の脚でその脚をまたぎ、膝を立てます。そして立てた膝の方の脚の方向に身体を捻りストレッチします。
腸脛靭帯と周辺のストレッチ③
床に座り片足を前方の内側方向に曲げ、後ろ足は伸ばします。上体を前方の脚の方向に向かってゆっくり倒してストレッチします。
鵞足炎
鵞足炎とは、膝の内側にある鵞足部と呼ばれる、縫工筋、薄筋、半腱様筋が付いている脛骨の上部周辺の腱に生じている炎症や滑液包炎などを総称した症状です。鵞足部は、脛骨への筋肉のつき方が鵞鳥・ガチョウの足のような形をしているところから鵞足と呼ばれています。
鵞足炎は、鵞足腱や鵞足包が炎症を起こしている症状です。膝の内側の鵞足部から太ももの後ろの大腿屈筋群にかけて痛む症状で、陸上競技やサッカーの選手に多く、ランニングの時に脚を後ろに蹴り出す時や、サッカーのキックで蹴り出した脚を戻す時などに過度の負荷がかかったり、鵞足と内側側副靭帯がこすれあったりして起こります。
鵞足炎の主な原因としてはウォーミングアップ不足や膝の使い過ぎ、X脚、着地時に足が外側を向く回内足・かいないそく、足に合っていない靴を履き続けるなどが挙げられますが、根本的な原因は構造的な異常があると考えます。つまり、鵞足と靭帯が擦れたりするのも膝が正しい方向ではない向きに曲がったり、X脚や回内足は股関節部分の筋肉が堅くなって正しく足が回旋できなくなってしまったり、あとはそれぞれの動きを支える時の筋肉が足りなかったりするわけです。ですので、いくら鵞足炎の炎症を治めたところでまた同じ動きをしていると同じ症状が起きてしまうのです。上記にもあげましたが、ランニングやマラソンをしている方の膝に痛みを伴うことが多く、アスファルトを走っている時の衝撃を吸収する動きが出来ないため、特に症状が出やすくなります。ですので、鵞足炎の治療・運動としては、患部の鍼灸治療、根本となる動き、その動きをする為の筋力と柔軟性が必要になってきます。特に膝のストレッチはもちろん、ハムストリング(太ももの裏)のストレッチと筋力アップ、太ももの内側の内転筋群のストレッチと筋力アップ、それから股関節の柔軟性を高め可動域を広げることが重要です。鵞足に繋がる筋肉の反対の先は股関節の奥の方へと繋がっていきます。ですので、骨盤の中側の筋肉をストレッチすることで徐々に鵞足部の筋肉を緩ませていきます。
鵞足炎の症状の方は、その他に腸脛靭帯炎や半月板損傷などの症状も併発してしまう可能性もあるので早期治療が大切です。
鶩足炎の治療
鶩足炎の治療を行う場合、様々な方法があります。痛みなどの症状の種類や、発症してからの経過、今後の日程などによって治療の選択は変わってきます。鶩足炎の治療の方法としては、
- 治療により症状を改善に導くための鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療
- 治療として行うスポーツマッサージ
- 治療効果を持続・補助するためのテーピング
- 治療効果を高め、ケアとして行うためのアイシングやホットパック
- 治療・リハビリとして行う、身体に合わせたストレッチ
- その他の治療、保存療法、外科的治療
などがあります。上記の方法のどれを行うかは、専門家と相談し決定する事をおすすめします。自己診断でトレーニングを継続する事や、今までと同じケアを続ける事は、より重いスポーツ障害を招く可能性があります。まずは治療の専門家に相談し自分自身の状態を確認した上で、治療を行うかケアの方法を変えていくかなど、今後の治療計画を決定しましょう。
鵞足炎のスポーツ鍼灸治療
鵞足炎のスポーツ鍼灸治療は、まず鵞足部分の炎症を鎮めるための局所のスポーツ鍼灸治療と、鵞足に関係する太ももの筋肉、特に太ももの後面のハムストリングと太ももの内側の内転筋群へのスポーツ鍼灸を行います。鵞足炎の特徴として、ハムストリングと内転筋群の筋肉の硬直や、運動時の痛みがある場合が多いため、筋肉の硬直と痛みを緩和します。さらに、鵞足炎に影響を与えている身体の不具合を特定し、再発予防の為の全身の治療も同時に行っていきます。鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療を行うと痛みが緩和されるだけでなく、日常生活やトレーニングを通常通り行いながら回復に向かっていくことができます。鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療の最大の特徴は、治療効果を上げながら今ある生活スタイルやトレーニング計画を変化させることなく行えるところにあります。状態によっては、運動制限を設ける場合もありますが、できるだけスケジュールは崩さずに治療を行う事ができます。
また、鍼灸治療・スポーツ鍼灸治療と並行してリハビリトレーニングやストレッチが必要になってきます。リハビリトレーニングを円滑に行うためにも、まずは治療を行う事をおすすめいたします。
鵞足炎改善のストレッチ
○ハムストリング(太ももの裏)のストレッチ
床に脚を伸ばして座り片足は曲げて片足だけが伸びている状態にします。そのまま前へと倒れていきハムストリングをストレッチします。
○内転筋のストレッチ
脚の裏を合わせて背筋を伸ばして座ります。そのまま膝を上下に動かして少しずつ内転筋群をストレッチしていきます。パートナーがいれば痛くならない程度に膝を上から押してもらいましょう。
○臀部のストレッチ
床に座って上体を起こし、片方の脚の膝を立て、その上にもう片方の脚をのせます。臀部から膝にかけての筋肉をストレッチします。
足底筋膜炎
足底筋膜炎とは、過使用症候群の1つとされ、足底筋膜の運動時、歩行時の痛みを主症状とする疾患です。足底筋膜は足底筋群を覆う筋膜ですが、その中央部は強靭な線維で構成されており、足底腱膜と呼ばれています。足底筋膜炎は、主にこの腱膜部分の障害が多いため、足底腱膜炎と呼ばれることも多いです。 足底筋膜は、足のアーチ保持やかかとの衝撃吸収、足の安定などに重要な役割を果たしています。足の指の関節が反った時に足底筋膜の緊張によりアーチが増加し、歩行時の安定性が確保されます。ランニングやジャンプなどの繰り返しで足底筋膜に過度のストレスが加わると、足底筋膜付着部に腱膜炎、骨膜炎、付着部炎が生じ、足底筋膜炎が発症します。
足底筋膜炎の原因
スポーツ活動やランニング、長時間の立位での仕事などによるストレスの繰り返しが、足底筋膜の付着部に微小な損傷を起こし測定筋膜炎が発症すると考えられています。
足底筋膜は、非常に強い繊維からなり、足の縦方向のアーチ形成に関与しています。また踵が地面に接する際の衝撃を吸収し、足の安定化に大きく寄与しています。特にランニング、ジャンプなどの動作の繰り返しにより測定筋膜に過度のストレスがかかると炎症が生じます。
足底筋膜炎の鍼灸治療
鍼灸治療は、鎮痛、消炎、腫れの軽減などを目的に痛みがある場所や緊張部位に施術を行います。鍼治療とともに灸治療も高い効果を示します。
足関節捻挫
足関節捻挫はあらゆるスポーツにおいて最も頻度の高いスポーツ障害といわれています。一番多くみられる原因はジャンプの着地時で、人の足に着地した時は重症例になることもあります。まずは痛みで足がつけない、歩行ができない、内出血があるなどの場合は整形外科で診断してもらうことが重要で、病院の診療と並行して治療していくことが重要です。
足関節捻挫の鍼灸治療
足関節捻挫の鍼灸治療では、痛みのある炎症部位にきわめて軽い刺激を行うことで筋緊張を緩和します。また慢性期には温かいお灸も損傷した組織の回復に有効です。
野球肩
「野球肩」とは別名「投球障害肩」ともいい、野球選手だけでなくオーバースローイング動作を行うスポーツ全てに起こるスポーツ障害です。バレーボール・テニス・アメリカンフットボール・陸上のやり投げ・水泳など、様々な競技で発症する可能性があります。
「野球肩」はオーバースローイングの反復による肩関節への過度のストレスによって引き起こされます。つまり、正しい肩の使い方ができていない場合、適切なケアができていない場合などに頻発します。スローイング動作のどの部分で痛みがあるかで受傷原因は変わります。また、筋肉・靭帯・滑液包・神経などのどこに障害があるのかなどを鑑別する必要があります。
野球肩の鍼灸治療
「野球肩」の鍼灸治療は、受傷部位がどの部分かによって治療方法はかわります。原因になっている部位への治療を中心に、原因筋の緊張・周囲の筋肉の緊張を緩和し、靭帯にも過度のストレスがかからないように血行を促進します。
アイム鍼灸院の野球肩の鍼灸治療
まず「野球肩」の背景にあるものを丁寧なカウンセリングにより把握します。そして、障害の治療と再発予防に向けた治療を行います。肩関節周辺の筋肉の柔軟性や関節可動域、腹筋や背筋などの体幹部のバランス、全身を総合評価して肩だけでなく身体の機能を最大限に高める為の治療を行っていきます。スポーツ鍼灸治療の最大の特徴は、トレーニングを休むことなく治療しながら競技力向上が図れるところにあります。適切な治療と自分の身体に合う身体の使い方をすれば『野球肩』に苦しめられることもありません。
テニス肘・ゴルフ肘
肘に関わる神経
スポーツにおける肘関節の痛みは、野球肘・テニス肘・ゴルフ肘など、競技特有の名前がついているものが多く、競技によって痛める部位や症状の現れ方も様々です。ここでは、全般的な肘関節の痛みについてご説明致します。まず、一番多いのが肘関節周辺の筋肉の緊張による痛みです。上腕骨外側上顆(肘の外側)や上腕骨内側上顆(肘の内側)に付着している前腕部(肘から手首)の筋肉や上腕部(肩から肘)の筋肉の過度の緊張により血流が悪くなり、痛みを引き起こします。緊張が強い筋肉はギュッと短縮しています、そのまま運動を続けていると筋肉を痛めたり、肉離れのような症状になることもあります。このような肘関節付近の痛みにも、スポーツ鍼灸治療は大きな効果を発揮します。
肘に関わる神経
肘関節に関わる神経が3つあります。橈骨神経、正中神経、尺骨神経、これらの神経が圧迫されることによって、麻痺やふるえなどの運動障害や感覚障害を引き起こします。橈骨神経麻痺:指や手首が伸ばしにくくなる、『下垂手(垂れ手)』になり、親指と人差し指に痺れや感覚障害を起こします。肩から肘までの上腕部(二の腕)の内側での圧迫により発症します。別名『ハネムーンシンドローム』とも呼ばれ、長時間の腕枕などでも発症します。正中神経麻痺:代表的な症状は「猿手」と呼ばれる、親指の付け根の筋肉の萎縮が起こります。初期の症状は、親指から薬指にかけての痛みと痺れで、進行すると『猿手』になります。正中神経は、手首から手根管を通り手のひらの真ん中に至ります。手首の部分で圧迫が起こるものを手根管症候群と呼びます。尺骨神経麻痺:小指や薬指に痛みや痺れ、感覚障害を引き起こし、親指以外の指の曲げ伸ばしができなくなります。これを『鷲手』といいます。肘関節の変形や周辺の筋緊張によって神経が圧迫されて発症するものを『肘部管症候群』と呼びます。
アイム鍼灸院のスポーツ鍼灸治療
筋肉の緊張やオーバーワークによって起こる、肘関節痛(肘の痛み)へのスポーツ鍼灸治療は、まず緊張のある筋肉やそれに関連する筋肉を特定し、原因となっている部分の緊張を丁寧にとっていきます。血行を促進し、肘関節痛(肘の痛み)が再発しにくい体内環境を整えます。神経麻痺や神経痛などの、神経障害がある場合のスポーツ鍼灸治療は、神経の走行や神経領域に沿って筋肉の緊張を緩和し血行を促進します。変形が著しかったり、骨折や脱臼直後などの重度のスポーツ障害でなければ、治療しながらトレーニングすることが可能です。多少の変形であれば、スポーツ鍼灸の継続治療とリハビリトレーニングやストレッチを継続していただくと、症状が現れず競技に取り組むことも可能になります。
WHOが有効性を認めている症状
鍼(はり)とお灸は、WHO(世界保健機関)から正式に認められた医療行為です。なんとなく体調が悪いといった症状から、内科疾患や婦人科症状、免疫力を上げたい方、術後のしびれなど、西洋医学だけでは対応しにくい症状でお悩みの方も、お気軽にご相談下さい。