下痢・便秘
便秘と下痢は相反する状態のように感じますが、近年では過敏性腸症候群(IBS)という便秘と下痢を繰り返すタイプの患者が増え、CMなどでその治療薬などが放映されているためか一般的に良く知られる疾患になっています。
下痢は水分の多い液状の便を排出する状態とされています。カタチになりにくい柔らかい便、または水様の便が出た場合に下痢と感じるようです。
便秘は排便の回数が少なく、水分の少ない硬い便が数日に一回ほどでる状態とされています。しかし日常の中で、通常より便が硬く出が悪くなった、毎日排便があったのに数日に一回になった、便意が起こらなくなった場合に便秘と感じる方が多いようです。
下痢・便秘の病院での治療
下痢の場合は、急性の下痢ではウイルス性腸炎や細菌性腸炎の場合があるので発熱、嘔吐、血便下血の有無などが確認され感染性胃腸炎でないかを診断していきます。また潰瘍性大腸炎やクローン病などの疾患の可能性もあるので詳しい検査が必要な場合もあります。それらの疾患が否定され、一過性の下痢や過敏性腸症候群の下痢タイプと診断される方が近年は増えています。
便秘の場合は、問診で排便習慣を確認し、酸化マグネシウムなどが処方されることが多く便を柔らかくして排出しやすくするように治療していきます。その他の疾患が疑われる場合もあるので排便造影検査や大腸内視鏡検査が行われる場合もあります。
過敏性腸症候群の治療は生活指導がメインになることが多く、現在のところ有効な治療薬はなく、消化管運動調整薬や整腸剤、抗うつ薬や向精神薬が処方される場合があります。近年有効な治療法として漢方薬が用いられる場合があり、病院のなかでも東洋医学が用いられる場合が増えています。
下痢・便秘の鍼灸治療
過敏性腸症候群の便秘と下痢を繰り返すタイプの場合、腸の働きが悪くなっている場合と活発になりすぎている場合があるが、鍼灸治療の良い点として活動が活発になっている場合には抑制する方向に、働きが悪くなっている場合には亢進する方向に、両方の作用ができる点が挙げられます。腸と関係する腹部や腰背部へ鍼灸をすることで骨盤周囲の血行を促すことができます。
アイム鍼灸院の鍼灸治療下痢・便秘の鍼灸治療
アイム鍼灸院の鍼灸治療では、過敏性腸症候群の便秘と下痢を繰り返すタイプの場合には、腹部や腰部の筋肉のコリや張り、冷えなどを丁寧に診ていきます。お腹が冷えていたり、ガスっぽくなって膨満していることが多く、お灸によって温める事が効果的です。また東洋医学で上実下虚といって、上半身の緊張が強く、特に頭部や頚肩にほてりがあり、下半身に冷えがあるという状態では上下の寒熱のバランスを整える事によって、過敏性腸症候群の便秘と下痢を繰り返す症状を改善する可能性が高まります。
胃の痛み・胃の違和感
胃の痛み・違和感は、上腹部のみぞおちから臍までの間ぐらいで痛みや違和感を伴うもので、特に食道や胃などの臓器に異状がない場合もあれば、胃炎を始めとした様々な疾患にともなってでる場合もあります。鍼灸院来院時に病院受診を薦めて、病院にて慢性胃炎、機能性ディスペプシア、逆流性食道炎などの診断が出る場合もあります。
胃の痛み・違和感の病院での治療
胃の痛みや違和感に対する病院での治療は、まず原因となる疾患があるのかを診察していきます。
- 急性胃炎、慢性胃炎
- 胃十二指腸潰瘍
- 急性膵炎
- 胃がん
- 心筋梗塞
- 機能性ディスペプシア
- 逆流性食道炎
- ヘリコバクターピロリ感染
などを、レントゲン、内視鏡検査などで診断していきます。
胃の痛み・違和感の鍼灸治療
胃の痛みや違和感の鍼灸治療は、内臓体性反射と呼ばれる理論を応用したもので、胃や十二指腸の内臓感覚を支配する胸椎7番~11番からでる神経と同じ支配神経に刺激を加えることで、胃の痛みや違和感を緩和していくことができると考えられています。
アイム鍼灸院での胃の痛み・違和感の鍼灸治療
アイム鍼灸院での胃の痛み・違和感の鍼灸治療は、みぞおち付近の筋肉の緊張、冷えやほてりを丁寧に診ていきます。またみぞおちの丁度裏側にあたる背部にも筋緊張や冷えほてりが出ていることが多いためそれらも緩和できるように治療していきます。また東洋医学ではみぞおちの硬さを心下痞鞭(しんかひこう)といって、心下痞鞭が出現している場合に、胃の働きが悪いことはもちろん、上半身全体の緊張が強い、呼吸が浅い、主に不安感や焦燥感などのストレス強いとされています。心下痞鞭を鍼灸治療で改善していくことでそれらの症状を改善できる可能性とともに、胃の痛みや違和感を緩和していくことができます。
過敏性腸症候群
食べたものの水分は、主に大腸で吸収します。そのとき、精神的な緊張があると、自律神経の働きで腸が活発になりすぎ、食べ物の通過が早くなって水分を吸収する間がなくなってしまいます。これが、精神的ストレスからくる下痢です。
こんな症状がたまに出てくる分には、あまり問題はありません。ところが、通勤電車の中で、いきなりお腹が痛くなって、駅のトイレにあわてて飛びこむといったことが、頻繁に起こるようになったら要注意です。こうした症状は過敏性腸症候群という病気の疑いがあります。
また、下痢だけでなく、便秘と下痢を交互に繰り返すこともあります。これも、過敏性腸症候群の症状のひとつですが、同じように精神的なストレスが引き金になっていますから、対症療法的に下痢止めや下剤を飲んでも、あまり効果は期待できません。
このような症状が出てきたら、自分の日常の生活習慣や気持ちのもち方などを、もう一度、見直してみることをおすすめします。なぜなら、毎日の生活リズムをきちんと整え、不安への対処のしかたなどを身につけることによって、改善されることが多いからです。
過敏性腸症候群の鍼灸治療
鍼灸(はり灸)治療では、副交感神経を高め身体をリラックスさせます。そして、ストレスを和らげ、日々の疲れをきちんと取ることで、トイレの回数をぐっと減らすことができます。また、根気よく治療を続けることで、下痢の症状をほとんどなくすこともできます。
自律神経失調症
自律神経失調症とは、身体の機能を統制している自律神経のバランスが崩れることで起こる症状の総称です。症状は様々で、だるい、不眠、頭痛、動悸、息切れ、不安感、イライラ、情緒不安定など、軽度のうつ病や神経症などの一部も含まれていると考えられています。検査などで医学的な異常所見がない場合に暫定的に診断される場合もあります。
病院での自律神経失調症の治療
自律神経失調症はその性質として、出ている様々な症状が他の病として診断されず、検査や診察で明らかな疾患と診断できない場合に診断されるため、有効な検査や診断方法がありません。治療としては実際に現れている個別の症状に対して有効な薬が処方されます。近年では、漢方薬による治療も増えていて、補中益気湯などの汎用性の高い薬が処方される場合もあれば、柴胡加竜骨牡蛎湯のような不安などの精神症状を緩和する薬が処方される場合もあります。
アイム鍼灸院での自律神経失調症の鍼灸治療
アイム鍼灸院での自律神経失調症の鍼灸治療は、痛みのない鍼と優しいお灸で身体をリラックスしながら循環を改善し全身のバランスを整えます。鍼灸治療をおこなうと主に自律神経のなかの副交感神経が興奮し身体がお休みモードになります。痛みや不快感のない鍼灸治療はその効果を高めてくれます。
不眠症
不眠症とは睡眠障害のひとつで、必要な睡眠量が足りていない、通常の睡眠をとったのに睡眠が足りていないと感じる状態のことで、個人差がかなりある。単純な睡眠時間の不足だけではなく、本人が現在の睡眠で身体的、精神的に生活に支障がでていないかどうかが重要とされています。不眠症の原因は様々で特定が難しく、生活環境や人間関係などまで関係することが多くあります。
不眠症の原因5つのP
- Physical:痛み、皮膚の痒み、夜間頻尿、咳などの身体の症状による要因
- Physiological:騒音、光、不快な気温や湿度、睡眠環境の変化などの環境の要因、不規則な生活などによる生活の要因
- Pharmacological:薬物の副作用、薬物の離脱症状などの薬による要因
- Psychological:ストレス、緊張などの心理的な要因
- Psychiatric:うつ病、神経症などの精神疾患
不眠症の病院での治療
不眠症の病院での治療は、不眠の原因が5つのPのどれにあたるのかを主に問診から診断し、それぞれの改善策を提示します。同時に睡眠導入剤や抗うつ薬のなかで眠気がでるタイプの薬剤の処方により治療を進めていくことがほとんどです。
不眠症の鍼灸治療
不眠症に対する鍼灸治療の研究はあまり進んでいませんが、鍼灸治療を全身的に行うと心身の緊張が緩和され副交感神経が興奮する可能性が高く、鍼灸治療後はよく眠れる場合が多いため、不眠症に有効な場合があります。
アイム鍼灸院での不眠症の鍼灸治療
東洋医学の鍼灸治療の効果のなかに「寧心安神」という用語があります。「寧心安神」とは心の作用を穏やかにして精神的に安定させることをいいます。不眠症の場合、東洋医学では心の不安定からくるものととらえて、心身の緊張をほぐし、消化器系の動きが悪くなっている場合はその動きを活発化していきます。頭部、頸部、顎関節、肩部など上半身の緊張に加え、お腹の緊張が強くなっていたり、下腹部が冷えていたりする場合も多く、それらを治療していくことで安眠を目指します。
うつ病・気分が落ち込む
よく眠れない、やる気・集中力が出ない、動悸がして疲れやすい、少しのことで疲れやすい、イライラする、学校や会社に行きたくない、やめたいのにやめられない事がある、訳もなく涙がでてしまう、人と会うのが嫌
肩や首のこりや痛み、腰痛、腹痛、頭痛、めまい、耳鳴り、があるが病院に行っても原因が分からない
こころの病気(うつ病・うつ状態、不安神経症(全般性不安障害)、パニック障害、心身症、ストレス障害、適応障害、自律神経失調症、睡眠障害(不眠症)、失声症など)
がんこな頭痛や肩凝り、腰痛などで悩んでいるのに、X線やCTなどの検査ではどこにも異常が見つからないというような場合があります。このような原因不明の痛みや不快感を「不定愁訴」いいますが、これらもストレス反応であることが多いのです。このような不定愁訴がある時は、身体の症状ばかりに目を向けるのではなく、自分の生活全体を見渡して、ストレスの元を探し出すゆったりした視野が必要になってくることが大切です。
アイム鍼灸院でのうつ病・気分の落ち込みへの鍼灸治療
アイムの鍼灸(はり灸)では、その一助となるべく、ご自身が感じておられる社会的・精神的ストレスや、それらのストレスからくる症状の改善を目的とした治療を行っています。
個人によりどのようなストレスにどの程度弱いのか、症状の現れやすい場所は違います、ストレスの適度は一律には言えません。しかし、ストレスが“適度”を越して長く続くと、ストレス関連疾患にかかる危険性が増すと言えます。従って、ストレスのコントロールが疾患の予防に繋がります。
このように、ストレスと身体疾患は相互に密接で複雑な関係にあり、医療の現場においても、個々の事例において関連性を的確に判断することは容易ではありません。従って、体の病気といえどもストレスの関与が大きいと疑ったならば、まず身近な人へ相談されることが解決の糸口になるかもしれません。 また、専門家に相談することも方法の一つです。
更年期障害
更年期障害とは閉経の前後5年間の合計10年間ぐらいの間に起こる様々な症状の総称で、40代前半で症状が出る場合もあれば50代後半でも症状が出ない場合もあるため個人差が大きく必ず起こるわけではありません。症状はホットフラッシュと呼ばれるのぼせやほてりが代表的で、めまい、頭痛、倦怠感、不眠、耳鳴り、動悸などの症状が出る場合があります。精神的な症状もみられ、落ち込み、不安感、憂鬱感、やる気がでないなどがみられます。卵巣から分泌されるエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの低下のよって、自律神経のバランスが崩れることによって起こる場合が多いようです。
更年期障害の病院での治療
更年期障害の病院での治療は、主にホルモン補充療法が選択されます。エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンを服薬によって補充していきます。症状によっては抗うつ薬や抗不安薬が使用されることもあります。また最近では漢方薬が選択されることが増え、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸は婦人科三大処方とされ更年期障害の治療にも多く用いられています。
アイム鍼灸院での更年期障害の鍼灸治療
アイム鍼灸院での更年期障害の鍼灸治療は、症状に合わせて各症状に対する治療を行いながら全身調整によって全身のバランスを整えていきます。東洋医学で上実下虚といって、上半身の緊張が強く、特に頭部や頚肩にほてりがあり、下半身に冷えがあるという状態があります。これはまさにホットフラッシュそのもので、東洋医学での鍼灸治療は更年期障害にとても有効です。上下の寒熱のバランスを整える事によって、更年期障害の症状を改善する可能性が高まります。
リウマチ
関節リウマチはリウマチ性疾患に含まれていますが、膠原病や全身性結合組織疾患に分類されます。また、病気の原因の1つに自己抗体が高い頻度で陽性となるため自己免疫疾患の中にも含まれます。関節リウマチは、関節痛を主症状とする炎症性の全身性疾患です。主な症状は関節炎で、その特徴は左右対象であることです。日本での患者数は約60〜70万人で、男女比は1対3〜5と女性に後発します。関節リウマチの発症率のピークは40〜60歳代でしたが、近年では50〜70歳代へシフトしています。
関節リウマチの原因
関節リウマチの発病には遺伝的要因や環境要因が関わると言われていますが、未だ未解決であることが多いのが現状です。微生物などにより関節腔の内面の滑膜細胞の増殖が起こり、関節の血管が増加し、血管内から関節滑膜組織にリンパ球、マクロファージなどの白血球が移動して体中の関節などで異常な免疫反応が起きてしまいます。
関節リウマチの鍼灸治療
関節リウマチの鍼灸治療は、関節の痛みなどに対する治療と全身の体調管理を目的とした治療を行います。関節の症状では、痛みの緩和や関節の機能維持あるいは変形や拘縮の予防を目的としています。関節とその周囲の組織である筋肉、腱、靭帯の過度な緊張を緩め、血液循環の改善を目標に鍼灸治療を行います。関節リウマチの鍼灸治療を行う上では、症状の程度や体力、体調に合わせて適切に刺激量を調節します。
癌・難病
仮置き。更年期障害とは閉経の前後5年間の合計10年間ぐらいの間に起こる様々な症状の総称で、40代前半で症状が出る場合もあれば50代後半でも症状が出ない場合もあるため個人差が大きく必ず起こるわけではありません。症状はホットフラッシュと呼ばれるのぼせやほてりが代表的で、めまい、頭痛、倦怠感、不眠、耳鳴り、動悸などの症状が出る場合があります。精神的な症状もみられ、落ち込み、不安感、憂鬱感、やる気がでないなどがみられます。卵巣から分泌されるエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの低下のよって、自律神経のバランスが崩れることによって起こる場合が多いようです。
更年期障害の病院での治療
更年期障害の病院での治療は、主にホルモン補充療法が選択されます。エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンを服薬によって補充していきます。症状によっては抗うつ薬や抗不安薬が使用されることもあります。また最近では漢方薬が選択されることが増え、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸は婦人科三大処方とされ更年期障害の治療にも多く用いられています。
アイム鍼灸院での更年期障害の鍼灸治療
アイム鍼灸院での更年期障害の鍼灸治療は、症状に合わせて各症状に対する治療を行いながら全身調整によって全身のバランスを整えていきます。東洋医学で上実下虚といって、上半身の緊張が強く、特に頭部や頚肩にほてりがあり、下半身に冷えがあるという状態があります。これはまさにホットフラッシュそのもので、東洋医学での鍼灸治療は更年期障害にとても有効です。上下の寒熱のバランスを整える事によって、更年期障害の症状を改善する可能性が高まります。
WHOが有効性を認めている症状
鍼(はり)とお灸は、WHO(世界保健機関)から正式に認められた医療行為です。なんとなく体調が悪いといった症状から、内科疾患や婦人科症状、免疫力を上げたい方、術後のしびれなど、西洋医学だけでは対応しにくい症状でお悩みの方も、お気軽にご相談下さい。