〜鍼灸治療からみた「回復できない身体」の状態〜
「ちゃんと寝ているのに疲れが抜けない」
「休んでも回復した感じがしない」
「常に身体が緊張している感じがする」
「頑張っているのに身体の調子だけが悪くなる」
アイム鍼灸院に来院される方の中には、このようなお悩みを抱えている方が非常に多くいらっしゃいます。
現代は、身体を休ませることが難しい時代です。
スマートフォン、PC作業、情報量の多さ、人間関係、仕事の責任感。常に頭を使い続け、身体が「活動モード」のまま止まれなくなっている方が増えています。
東洋医学では、このような状態を単純に「疲れている」とは考えません。
身体全体の熱や血流、自律神経のバランスが偏り、「回復しにくい身体の状態」になっていると考えます。
頑張っている人の身体で起きていること
人間の身体は、本来「活動」と「回復」を繰り返しています。
・活動する
↓
・疲れる
↓
・休む
↓
・回復する
このサイクルが正常に働いていれば、多少忙しくても身体は回復していきます。
しかし、頑張り続けている方は、身体が常に緊張状態になっています。
・呼吸が浅い
・歯を食いしばる
・首肩に力が入る
・頭が常に考え事をしている
・胃腸が休めていない
・夜遅くまで食べてしまう
・眠っても身体が休まらない
この状態が続くと、自律神経でいう「交感神経」が過剰に働き、身体がずっと戦闘モードになります。
すると、身体は回復よりも「耐えること」を優先し始めます。
東洋医学でいう「上実下虚」
東洋医学では、このような状態を「上実下虚(じょうじつかきょ)」と呼ぶことがあります。
簡単にいうと、
・頭や上半身には熱や緊張が集まっている
・下半身は冷えて力が弱くなっている
という身体のアンバランスな状態です。
例えば、
・頭痛
・不眠
・倦怠感
・円形脱毛症
・自律神経症状
・冷え性
・妊娠中の不調
・胃腸症状
などで来院される方の多くに、このような傾向があります。
頭ばかりが働き続け、身体の下の方が冷えている。
すると、熱が上にこもり、身体全体の巡りが悪くなっていきます。
胃腸が疲れると回復できなくなる
東洋医学では、胃腸は「身体のエネルギーを作る場所」と考えます。
食べ物は消化吸収されることで、身体を動かす熱量になります。
しかし、
・夜遅い食事
・食べ過ぎ
・ストレス
・不規則な生活
などが続くと、胃腸は疲弊していきます。
特に、夜遅くの食事は、寝ている間も胃腸が働き続けることになります。
本来休んでいなければいけない時間に、胃腸だけが夜間残業している状態です。
すると、身体全体の回復効率が悪くなります。
「寝ても疲れが抜けない」という方は、実際には身体が休めていない場合が多いです。
頑張りすぎる人ほど「休み方」が分からない
慢性的な不調が続く方は、真面目で責任感が強い方が多い印象があります。
ですが、そのような方ほど、
「休むのが苦手」
「力の抜き方が分からない」
ということがよくあります。
身体は緊張し続けると、それが普通の状態になってしまいます。
すると、本人は「普通」だと思っていても、
・首肩がガチガチ
・呼吸が浅い
・頭皮が硬い
・お腹が緊張している
という状態になっています。
アイム鍼灸院の鍼灸治療
アイム鍼灸院では、「身体を回復しやすい状態に戻すこと」を大切にしています。
強い刺激で無理に変化させるのではなく、
・身体の緊張を緩める
・呼吸を深くする
・胃腸が働きやすい状態にする
・血流を整える
・冷えとのぼせのバランスを調整する
ことで、本来身体が持っている回復力を引き出していきます。
近年では、優しく穏やかな皮膚刺激によって、心地よさを伝える神経(LTM-C)が働き、オキシトシンやドーパミンなど、自律神経や情動に関わるホルモンに影響する可能性も考えられています。
「気持ちいい」
「安心する」
「力が抜ける」
という感覚そのものが、身体にとって大切な回復反応なのです。
頑張らないことも治療のひとつ
身体を回復させるために必要なのは、「もっと頑張ること」ではない場合があります。
・適度に休む
・少し早く寝る
・夜遅くに食べすぎない
・軽く身体を動かす
・深呼吸する
・身体の感覚を感じる
こうした小さな積み重ねが、回復力を取り戻していきます。
アイム鍼灸院では、鍼灸治療だけではなく、その方の生活や身体の状態に合わせて、無理のないセルフケアも含めてご提案しています。
「頑張っているのに回復しない」
そんな時こそ、一度身体を整える時間を作ってみてください。
